鍋倉山は信越国境関田山脈山塊の最高峰で、千曲川をはさみ、有名な「野沢温泉」と向かい合う位置にあります。私にとって初めての山ですが、友人に誘われるままなんの下調べもせず出かけて行きました。
登山口へ向かう車窓の景色は想像以上、屋根の上には1mもの雪が積もっています。
飛騨や乗鞍あたりには良く出かけているのですが、これ程の雪を見ることはなかなかありません。千曲川沿いの道路には雪の壁ができ、小さな交差点を見落としてしまう程です。
この雪を受け入れてこの土地にうまれ生きてゆく人達の苦労とは、一体どれほどのものなのでしょう。冬の日本海のイメージは、とかく「暗く重苦しい」というものですが、実はあらゆる困難をそのまま受け入れる逞しさと大らかさではないのでしょうか。

AM.10:00 一山地区除雪終了点よりスタート。
やや遅い歩き出しですが、標高差650m程の日帰りコースです。慌てることはありません。関田峠への車道をショートカットして田茂木池のある650m台地に登ります。小さな原っぱですが、目指す鍋倉山もよく見えてのんびりとしています。この頃から曇りがちだった空に晴れ間が出るようになり、いっそうのどかになりました。
小屋の手前 inoHaha . inoKiti
AM.10:40
田茂木池を右に通り過ぎると、立派な小屋が現れます。この辺りの自然管理棟か何かだと思っていましたが、帰宅後調べてみると鍋倉山が大好きな人達の別荘とのこと。羨ましい限りです。
小屋の前で小休止後、わずかな急登で鍋倉山ピークへ続く稜線に上がりました。地図で見る限りもう急な登りはなさそうですが、青空もこの辺りまでとなりました。
Top-inoHaha
ほんのわずかな青空・・・とてもきれいでした。
空が雲に覆われ何となく寂しく思ったのですが、標高1000m辺りから雪化粧をしたブナが私達を楽しませてくれました。雪化粧というよりは氷のお化粧です。日本海側の雪は湿気が多く着雪し易いのでしょう。頂上に近づくにつれどんどん大きくなっていきます。 眺めても眺めても見飽きることがありません。三歩進んではカメラを取り出し、ああでもないこうでもないとなかなか前進できません。ひとつだけ欲を言えば、この白い霧氷のバックに青空があれば・・・ということです。2月のこの辺りでは、そうゝ上手くいきません。
霧氷の森 photo by inoHaha
頂上に近づくと尾根が狭くなり、まるで氷のトンネルの中を行くようです。
霧氷のトンネル
PM.0:30 鍋倉山ピーク着。
頂上は広く360°の視界が開けています。
あいにくガスが流れてきてまわりの景色を楽しむことはできませんでしたが、またいつか好日にやって来たいと思います。風を避け頂上西面直下で休憩し待望のダウンヒルの開始です。
鍋倉山ピーク photo by inoHaha

skier Mesu-Bati
skier inoKiti
skier Marukosi. photo by inoHaha
滑降コースは1200m付近から登りに使った尾根のひとつ北側の尾根を使いました。(登りの尾根ももちろん良いです。) 900m辺りまでやや角度があり広いブナの斜面になっています。ややパック気味の雪質でしたが、それはそれで楽しめます。ところが800mを過ぎると信じられないほど重たい雪になり、スキーは全く滑らなくなってしまいました。春の雪のようにしっかり沈み込めば問題なく楽しむことができると思います。
PM.2:00 田茂木池そばの小屋着。
鍋倉山はどこを滑っても良く、日帰りの山スキーにはゆっくりできて良さそうです。
春には有名な「森姫」「森太郎」(ブナの巨木)に大勢の人達が会いに来るそうですから、なるべく人気を避けて遊びに来たいと思います。
田茂木池そばよりの野沢温泉方面