乗鞍岳春スキーといえば、バスで位ヶ原山荘まで上がり、剣ヶ峰周辺をピストンするというスタイルが一般的です。毎年一度は出かけており珍しくありませんが、温泉宿を利用してゆっくり連休を過ごすには打ってつけの山です。仲間からのお誘いに二つ返事でOK。このところの体調不良でたるみきった私にピッタリの連休になると思っていました。そんな平凡な「乗鞍春スキー」を考えていたのですが、今までの乗鞍のイメージを一新する充実した四日間となりました。

5/3
map by Osu-Bati
カシミール
9:30 三本滝スタート。
連休初日に「岳谷滑降」を計画。下降地点に車をデポするため「野麦」に集合。しかしながら「五月連休」の渋滞は予想以上で、Osu & Mesu-Bati達の到着が大幅に遅れてしまいました。
「乗鞍春スキーバス」の乗車地点である「三本滝」に向かいますが、とてもAM.8:00の出発時刻には間に合いません。しかし三本滝に到着すると、意外にも大勢の登山者が出発準備をしていました。バスに頼らず自力で登る人が多い事に感心していましたが、本当の理由を下山後に知りました。すっかり「いい時間」になっているのですが、メジャーな登山口とは違い慌ただしさはありません。こんなのんびりしたところが乗鞍の良いところでしょうか。
小二と小四の姉妹です。
PM.0:00 位ヶ原着。
大勢の登山者に混じって位ヶ原を目指しました。誰もが思う事でしょうが、入山初日は寝不足で身体がいうことをききません。三本滝から2時間30分かかって位ヶ原に到着。
二人の女の子を連れた山スキーファミリーに出合いましたが、子供達はとても元気が良く、オレンジ色のバンダナの子は位ヶ原直下の急斜面を走るように登っていきました。 まだ小二だそうです。足を引きずるような自分を情けなく思っていましたが、元気の良い子供達に出会えてうれしくなります。
連休後半はどうやら好天が続くようで、この日すでに「どぴーかん!」が始まりました。
スタート時間が遅れた今日は「高天ヶ原尾根滑降」に変更。
高天ヶ原を目指して。
ここ2年ほどOsu & Mesu-Bati達は、高天ヶ原や大日岳方面によく通っています。特に高天ヶ原ではなかなか良い滑降コースを見つけてくれました。
この辺りはメインコースから外れ、また必ず登り返しがあり、日帰りで遊ぶには時間の掛かるエリアです。
剣が峰ー高天ヶ原のコルを目指して。
 ・・・こんな事があったそうです・・・。
北アルプス全山が見渡せました。
ある日の夕方、三本滝で一台残された車を見て心配した登山者が警察に通報し、あわや遭難騒ぎになるところだったそうです。
もうひと息、ガマン、ガマン。
剣ヶ峰ー高天ヶ原のコルへの登り。
ほんの少しのガマン
ー後方穂高方面ー
養蜂業者ではありません。
PM2:00 高天ヶ原ピーク着。
この時期ピーク付近は雪が吹き飛ばされているので、下降ポイントまでわずかに移動します。風が強く凍っている時はスキーは不可能と思われます。下降ポイントに移動する事すら困難で、いったん滑落が始まれば、尾根両側の急峻な沢床まで止まる事はないでしょう。
今日は空気が乾いていて遠くまではっきり見えています。特に御嶽がきれいでした。今年はやけに白く見えています。この高天ヶ原尾根も今年は雪の付きが良く、観光センター駐車場から真っ白に見えました。春になっても時折降雪があり、今年は春スキーの当たり年です。
Mesu-Bati 右・剣が峰 左・大日岳(奥院)

PM.2:40 滑降スタート。 最初は県境尾根側の斜面に入りました。
ヴァッ、ヴァッ。(アヒルの鳴き声ではありません。)
広さに惑わされてしまいますが、40度近い斜度があります。まずはOsu-Batiが慎重に2ステップでターンしていきます。
慎重に、慎重に。
photo by Osu-Bati
こちらには訪れる人が少ない為か雷鳥ものんびりしていて、近寄ってもなかなか飛び立ちません。
skier. Osu-Bati
イェ〜イ!
skier. Mesu-Bati
(photo by Osu-Bati)
イヤッホー!
skier. marukosi
(photo by Osu-Bati)
ヒュー!
skier.marukosi 
(photo by Osu-Bati)
雪面は良好!
安心してターン出来るはずですが、この急傾斜に慎重ならざるを得ません。
私などは5・6回ターンしただけで脚はパンパン!
 ・・・御嶽を右に最高の斜面です。 
高天ヶ原スキー場第二ゲレンデ
ピーク直下の急斜面を一気(?)に滑り降り、今度は尾根上に戻りました。
まるでスキー場のような斜面です。 いくぶん角度は緩くなりましたが、その分スピードが出易く、脚力に乏しい私は気を抜くことは出来ません。
skier. Mesu-Bati
尾根上を岳カンバまでワンピッチ滑り降り、再び右手のミソギ川源頭方向へ滑り込みます。
沢の状況が良ければそのまま沢床を1900m付近まで滑り降り、適当なところから林道に上がる予定です。
ビッグスケール
skier.Osu-Bati
ミソギ川源頭上部
  後方県境尾根
残雪と岳カンバ
写真(左)の岳カンバを抜けるとミソギ川源頭の入り口(2150m?)が見えてきました。残念ながら大きな滝が掛かっており、簡単に通過できそうにありません。もう一度尾根上に戻り、木立の中を忠実に稜線をたどることにしました。
PM.3:20
skier. marukosi
(photo by Osu-Bati)
  ミソギ川源頭付近
enjoy tree run ! 長い無木立の斜面(標高差約700m?)に別れを告げTree runが始まりました。
稜線がはっきりしない太尾根では、GPSが大活躍です。素早いルートファインディングで時間と体力の浪費から救われます。Osu-Batiに感謝!感謝!

それにしても
なんでmac対応GPSが無いんだ!
「あったら買うの?」

お金無いですぅ・・・。
       
ホットイテ!!

enjoy tree run ! skier. Mesu-Bati
PM.4:00 2033m標高点着。
2150m~2020mのtree runは思ったほど煩わしいものではありませんでした。
勿論、今年の大雪が、春になっても藪をしっかり押さえ込んでいてくれているからでしょう。

2033mのなだらかなコブを乗っ越しもう一つ1990mのコブまでやって来ました。 ここまで来れば一安心です。ここは先月4/9に高天ヶ原尾根の偵察のため、乗鞍国民休暇村から前川林道支線をたどって登ってきたところです。見上げる高天ヶ原尾根はまだ白く輝いていて、静かに私達を見守っています。
今回は、Osu & Mesu-Batiの研究・努力の甲斐あって、ビッグコースをモノにすることが出来ました。あまり記録を見ないエリアの為ひとつゝ自分の足で確かめていかねばならず、達成感はひとしおだったと思います。
(私は連れってもらっただけ。恐縮!)

1990mのコブからはさすがに藪っぽくなった斜面に手こずりながら、
PM. 4:40 前川本谷に架かる橋のそばに飛び出しました。 
小休止の後、三本滝に向かって林道をたどります。

PM.5:30 三本滝着。
三本滝に戻って知ったのですが、今年の大雪で位ヶ原山荘までの除雪が完了しておらず、春スキーバスはまだ運行しないとのことでした。
・・・どおりで・・・。

あんなとこから滑ってきました。
5/4 岳谷滑降の記録へ
1990mより見上げる高天ヶ原尾根